今回は、山口 拓朗著「買わせる文章が「誰でも」「思い通り」に書ける101の法則」を読んだので、その内容をレビューします。
・商品には自信があるのに思うように売れないと悩んでいる人
・興味を引くキャッチコピーを書けるようになりたい人
・企画書やプレゼン資料のレベルを上げたい人

お客様の心に刺さるキャッチコピーや文章がスラスラ書ける!あなたの商品やサービスを買ってもらえる!プレゼン資料、ネット、チラシ、広告、企画書などに使える。ライバルが嫉妬する文章の書き方。
この本の内容
伝える力【話す・書く】研究所所長であり、プロのライターである山口拓朗氏が、買わせるキャッチコピーや文章を書くテクニックを紹介している一冊です。

さっそく、要点を絞って書評していきます!
「買わせる文章」の真髄は「相手本位」であること
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」(『孫子・謀攻』より)
敵のことを熟知し、味方の情勢をしっかり把握していれば、何度戦っても負けることはないということわざです。
「相手本位」の文章には何が必要か?

- 販売したい商品のウリを誰よりも知っていること
- ターゲットとする読み手の心を理解していること
これこそが、相手本位で書く文章の真髄であるということが書かれています。
陥りやすいトラップ

世の中には、自分の話を聞いてもらいたい人がほとんどで、聞き手が不足していると言われています。それうゆえ、文章を書くときにも自分の書きたいことばかり書こうとしてしまいがちです。
自分勝手な推測をし、
「この商品はおおよそこんなもんで、このくらいのターゲットにウケるだろう」
これが陥りがちなトラップ。
「根拠はないが、この間何となく使ってみた化粧水が良かったので、SNSで紹介してみた。」
これでは、誰の興味も引きませんし、もちろん購買に繋がりませんよね。
そうならないために、徹底的に商品のウリを洗い出し、読み手のペルソナを掘り下げニーズを捉えることが重要だと書かれています。
「相手本位」の文章を考えるコツ

なかでも重要なのが、愛読誌などから、ターゲットが好んで使う(ターゲットに刺さる)言葉や表現を収集することです。
これを読んでいて思ったのが、以前に紹介した本の著者で、インテリアデザイナーの森田氏もクライアントやお客様の期待を超えるためには何が相応しいのかという妄想力を高めるために毎月30冊以上の雑誌を読み続けていると書かれていました。

相手のセンスや好きなものを理解することがポイントなんですね。
「不」を知る

ニーズを掴むポイントとして書かれていたのが、
ターゲットのニーズには何かしらの「不」があり、それを知ること。
不便、不満、不健康・・・生きていると、様々な「不」の要素が出てきます。
ターゲットのそれを知れば、効果的な訴求を考えていくことができますね。
商品の物語を語る

商品に物語があると、人は感情を揺さぶられるもの。
商品のこだわりや、商品開発までのストーリー、社長の人柄など。
例えば、このビールは醸造家やプロが3万回も試飲して完成された味だと説明され、それを聞いてから飲むとますます美味しく感じる。というような某CMがありました。
いま自分で文章を書いていても飲みたくなりました。(笑)こんなにプロのお墨付きがあってまずい訳が無いと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ライティングは、自分を知り、相手本位であることがポイントだということに重点を置いて紹介しました。
また、この本を読むといつも通勤時に見る電車広告や、よく見るサイトのバナー広告など、普段何気なく見ていた広告の見方が変わり、新しい発見に繋がるかもしれません。
本書では上記以外にも
- 買わせる文章のテンプレート
- SNS・メールで人を動かす
などなど、手元に置いておいて見返したくなる秘訣が盛りだくさんです!
今回紹介した本はこちら

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